九州・沖縄から文化力プロジェクト - 河合隼雄 元文化庁長官メッセージ -

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九州・沖縄から文化力」構想趣意書 
(平成18年3月) 

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「文化で日本を元気にしよう」
これが、私が文化庁長官に就任したときに、第一の抱負として語ったことでした。そして、以来約4年間、「文化ボランティア」や「関西元気文化圏」構想などに、みなさんと一緒に取り組んできました。

 こうした取組の中で、私は、文化の「力」を改めて思い知りました。

 文化は、人を楽しませ、感動を与え、人生を豊かにするものです。また、社会・経済のあり方にも大きな影響を与えるものです。
 しかしながら、さらに大きな文化の「力」は、互いに違いのある人と人、人と地域、地域と地域、さらには国と国までをも「つなぐ」こと、そして、そこから新しい価値を創造していくことにあるのではないかと感じています。

 つながること、つながりの中から新しいものを生み出していくこと。このことは、実は今、日本の社会に一番求められていることかも知れません。
 決して難しいことではありません。それぞれの地域には、それぞれの素晴らしい文化があります。潜在的な力は、すでに私たちの身のまわりにたくさんあるのです。ただ、ふだんはなかなか目に見えにくいだけなのです。

 そのために、今度は、九州・沖縄で始めましょう。
 九州・沖縄には、独自の歴史と文化があります。古くから、アジアをはじめとする世界に開かれた交流の窓であり、常にさまざまな人々が行き交い、つながり、新しい文化を生み出してきました。そのエネルギーは、今なお脈々と受け継がれています。この力を、もっと目に見える形にし、全国に向けて、アジアに向けて、世界に向けて、一緒に発揮していきましょう。

 私たちは、そのお手伝いをさせてほしいと思っています。皆さんが持っている文化力で、九州を、沖縄を、そして日本を、もっと元気にしていきましょう。

発起人代表 元文化庁長官  河 合 隼 雄