ライブラリー
単行本
何歳になっても働くことは幸せだ。
『そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生』

- 横石知二 著
- ソフトバンククリエイティブ 定価1,575円(税込)
- 高齢者比率約50%、サロン化した病院、都会へ出ていく若者たち…。もう未来はないと思われた過疎の町を、世界中から視察の集まる活気ある地域に作り上げたノンフィクション。寒害を乗り越え「つまもの(刺身などの日本料理に沿える葉っぱ)」の卸売を始め、「株式会社いろどり」を設立した経緯を詳しく説明している。葉っぱビジネスを始めるまでは社会に自分の出番がなかったおばあちゃんたちが、仕事に励むうちにみるみると若返っていく。働くということはどういうことなのか、幸せとは何なのか、改めて考えさせられる一冊だ。全体が時系列で物語のようなので非常に読みやすい。著者の並はずれた行動力や見返りを求めない姿勢は、人間としても非常に尊敬できる。2011年映画化。
会社の幸せはどこにあるのだろうか?ブームで終わらせたくない一冊。
『日本でいちばん大切にしたい会社』

- 坂本光司 著
- あさ出版 定価1,470円(税込)
- もともと「お菓子」とは家族や友人みんなと楽しむちょっとした贅沢であった。本書で紹介されている北海道のお菓子メーカー「柳月」は、そういった文化を守り続けている会社である。「柳月」の企業理念は、「お菓子で家族の絆、人と人との心を結ぶ」ということ。柳月がめざすのは、家族団らんのきっかけになるお菓子や近所のお年寄りのおやつになるようなお菓子。
本書では、このように地域文化や企業文化を大切にしている会社が他にも4社紹介されている。自社の利益の追求に重きを置く考え方が一般的な今、このような文化を大切にしている会社こそが、これから先何十年何百年と愛されていくのだろうと思う。
黒川温泉再生の立役者、孤軍奮闘の物語。
『黒川温泉のドン 後藤哲也の「再生」の法則』

- 後藤哲也 著
- 朝日新聞社 定価1,260円(税込)
- 黒川温泉は情緒あふれる街並みと伝統ある旅館のおもてなしを楽しめる、江戸以前からの歴史と文化をもった日本有数の温泉である。旅館の立ち並ぶ温泉街では、浴衣と下駄を身にまとった観光客が行き交い、民話のなかに入り込んだような雰囲気が楽しめる。
そんな黒川温泉もかつては観光客数が伸びず苦しんでいた。そこで街をあげての温泉地づくりに取り組み、観光地としての再生を見事成功させた。本書には、その立役者である著者の軌跡が記されている。観光に限らず、まちづくりに取り組む方々にも非常に参考になる一冊。
『小布施ッション〈2001-2002〉長野県小布施市から洗練された発信力』

- セーラ・マリ・カミングス 著
- 日経BP企画 定価 2,625円(税込)
- 都会から遠い地域の人にとって、著名人のお話を直接聞く機会は非常に少ない。「小布施ッション(obusession)」とは2001年8月から毎月長野県小布施町で行われているイベントで、様々な分野の著名人をお招きし、情報交換を行った後に、おいしい小布施の料理とお酒を楽しみながら懇親会を行っている。
こういったイベントを通して、地元の人は見識を深め、また招かれた人は日本の地域文化を再発見することができる。そしてこの両者にとって刺激的な出会いが、それぞれに新しい道につながっていくこともあるだろう。こういった取り組みが他にも現れ、継続していくことを願う。
社会と文化の変化で「著作権」が際立ってきた
『著作権の世紀』

- 福井健策 著
- 集英社新書 定価756円(税込)
- 絵や文章、曲など作品(著作物)という情報を占有するための最強の制度が「著作権」である。かつては作家や作曲家など一部のクリエイターだけが関係するものと思われていたが、最近は、私たちの身近な存在になってきている。すなわち、ブログでの原稿作成や携帯電話での写真撮影など多くの人々が著作物をおびただしい数で生み出し、また webを通じてそれらが大量に情報として国内外に発信し、受信されているからだ。そのような時代にあって、「著作権」をどう捉えていけばいいのか。豊かな文化芸術を育む社会だからこそ、「著作権」が取り沙汰される背景もある。「著作権」の独占と共有のバランスについて、具体的に多くの事例をもとに考えることができる。ユーモアあふれる著者の文章で、よりわかりやすく読み進めることができる。
地域住民が作りあげてきたのだ!と納得させるアメリカの多様なミュージアムとその楽しみと発見
『ミュージアム・フリーク in アメリカ エンジョイ!ミュージアムの魅力』

- 栗原祐司 著
- 雄山閣 定価2,940円(税込)
- 著者の栗原祐司氏は、現在、文化庁美術学芸課長である。しかし、日本のミュージアム界では「ミュージアム・フリーク」としても有名だ。日本で訪ねた博物館・美術館、動物園などは4000館を越えたという。その彼が、2001年9月から3年7ヶ月、国際交流ディレクターとしてニューヨークに派遣されていた際に仕事の合間をぬって全米にあるミュージアム1600館を訪ねた。本書は、その蓄積がもとになった、まさに「エンジョイ!」できるミュージアム論である。フリークならではの楽しみとして、チケットの形の違い、トイレットペーパー、アメリカのミュージアム、ショップのバッグ、日本では不可能なスーベニアコインの話から、文科省職員ならではの視点から日本人学校と地元ミュージアムの連携や日米交流の歴史を掘り起こし現在にその価値を蘇らせた。そして、数多くのアメリカのミュージアムをここまで「エンジョイ!」した氏は、それらについて「地域住民が自分で作り上げた自分たちの施設だ、という気概と誇りを持っているということです」とする。地域住民として日本のミュージアムを考えるとき、深いながらも楽しく読める。
人との「つながり」を多様に大胆に掘り下げた
『コミュニティを問いなおす―つながり・都市・日本社会の未来』

- 広井良典 著
- ちくま新書 定価903円(税込)
- 「市民から文化力」とは、人々による人々のための文化的な価値を見出す新しいつながりづくりと考えられる。本書はその「つながり」について、多角的に考察し、論じる。戦後の日本社会の発展が「家族」と「会社」という共同体にゆだねられてきたこと、しかしその経済成長が終わったとき、個人の社会的孤立が深刻化してきたことなど、「都市」、「グローバル化」という視点からひもとき、これからの日本の社会保障、地域再生、ケアの政策の提案につなげ、最後にコミュニティの「原理」に挑み、近代科学との関係も展開される。そして、著者は「コミュニティ」をめぐる課題は、人類史的、ポスト資本主義、日本社会の固有という3つの次元に位置していて、われわれはそれらを認識したうえで、新たな「コミュニティ」の生成にむけた対応や実践が求められているのだとする。「コミュニティ」というテーマは、なんて深いものなのだろう。まさに「コミュニティ探究の旅」のような一冊である。
「芸術は大衆のためにある」を貫いた岡本太郎。「太陽の塔」からひもとく
『岡本太郎~「太陽の塔」と最後の闘い』

- 平野暁臣著
- PHP新書 定価798円(税込)
- 1970年に開催された大阪万博。そのモニュメントとして作られたのが「太陽の塔」である。今も万博公園に大きくそびえ、見る人を圧倒し、何よりも、万博を見たこともない20代の若者たちを魅了させている。それは一体、何なんだろう。本書は、岡本太郎の生涯のパートナー岡本敏子の甥であり、生前の太郎を知る平野暁臣氏が、大阪万博のシンボル「太陽の塔」について時代背景や当時の太郎の考え、それらにまつわる出来事を掘り起こし、その生き様を再発見しながら太陽の塔の本質に迫る。太郎や敏子の文章が随所に引用され、その言葉の迫力もありぐいぐいと物語に引き寄せられていく。「失敗したっていいじゃないか」。その情熱のまま疾走し、まっすぐに生きた太郎は、いまなお私たちを挑発し続ける。芸術は大衆のためにあるとは、どういうことなのか。芸術家とは何なのかなど、社会と芸術文化のあり方にも考えを及ばすことができる。
地域活動にもプロデューサー力が重要
『プロデュース入門 オリジナリティが壁を破る』

- 平野暁臣著
- イースト・プレス 定価1890円(税込)
- 地域の小さなイベントにしても、継続的な組織にしても、家族の祝い事にしても、実はわたしたちはあることを達成していくためのプロジェクトにたくさん囲まれ、あるいは参加している。本書は、空間プロデューサーとして20数年、さまざまなイベントづくりを経験してきた著者が、プロデュースとは何か、プロデューサーとはどういう仕事なのかについて、自ら手掛けた「六本木ヒルズアリーナ」と「Japan Design 2006,Bangkok」をもとに語り、分析する類例のないプロデューサー指南書である。構想から計画、編制、管理、渉外など10段階に分け、全体像を見せてくれる。どのようなプロジェクトであれ、こういった構造や進め方は根底にある。日々の活動へのヒントになるに違いない。
『キャリアデザイン記録集 寺子屋講座 まちの仕事人の言葉』
野田市郷土博物館 編(2009)

- 野田市郷土博物館 編集
- 定価1,300円(2009)
- 千葉県にある野田市郷土博物館と同じ敷地にある野田市市民会館(旧茂木佐平治邸)は、2007年から野田市の「キャリアデザインの拠点」として生まれ変わった。運営は、地元住民らが立ち上げたNPO法人野田文化広場が指定管理者として行っている。本書はその2年前からキャリアデザインをテーマに活動してきた「寺子屋講座 まちの仕事人講話」の記録である。樽職人、和菓子職人、漫画家、元フライトアテンダント、バレエ教室主宰者、障害者団体の代表者など12人のさまざまな“仕事人”たちの話がおさめられている。地元野田市では、人気の一冊になっている。地域博物館が市民のキャリアデザインをテーマに、若者から高齢者まで読みやすい本として刊行されたことは、これからの地域博物館のあり方に大いにヒントを与えている。
※ 購入などについてのお問い合わせは、野田市郷土博物館・市民会館へ
『ひろがる日本のミュージアム』 千地万造・木下達文著(2007)

- 千地万造・木下達文著
- 晃洋書房 定価2,100円(2007)
- 今日におけるミュージアム界の現状や課題をわかりやすくまとめてある。第4章では、市民や学校とミュージアムの連携をテーマにし、ボランティアや市民参加との関わりについて事例をあげて考察している。著者のひとり木下氏は、京都橘大学准教授。大学生が文化ボランティアに参加することを積極的に勧めている。
『文化ボランティアガイド』 大久保邦子監修(2004)

- 大久保邦子監修
- 日本標準 定価1,680円(2004)
- 福祉や災害救助ではなく、文化活動のボランティア。元・文化庁長官の河合隼雄氏が提唱した「文化ボランティア」について、きちんとした定義はともかく、全国各地で活動する文化ボランティアを紹介している。美術館や博物館、図書館、学校支援のボランティアの活動のようす、ボランティアへのインタビューなどがある。監修者の大久保邦子さんは、ボランティアコーディネ-ターで、文化ボランティア全国フォーラムの1、2回と実行委員長も務めた。
雑誌
『文化庁月報 No.417』 文化庁(平成15年6月号)
- 特集:文化ボランティアをしてみませんか
『文化庁月報 No.434』 文化庁(平成16年11月号)
- 特集:文化ボランティア活動の推進
『文化庁月報No.440』 文化庁(平成17年5月号)
- 特集:地域文化で日本を元気にしよう!
『マナビィ No.47』 文部科学省(平成17年5月号)
- 特集:ボランティア活動の全国展開
『マナビィ No.49』 文部科学省(平成17年7月号)
- 特集:地域文化で日本を元気にしよう!
『マナビィ No.61』 文部科学省(平成18年7月号)
- 特集:文化ボランティアで日本を元気に!
『メセナnote 41号』 企業メセナ協議会(2006)
- 特集:メセナとアートNPO
『メセナnote 47号』 企業メセナ協議会(2007)
- 特集:アートの場を考える
『メセナnote 49号』 企業メセナ協議会(2007)
- 特集:アートのつなぎ手、中間支援組織
『地域創造』文化科学研究所 (財)地域創造(Autumn1997 Vol.3)
- 特集:文化ボランティアを考える
「文化ボランティアの現状と課題−公立文化会館の可能性を広げていくために−」
- 柴田英杞著(『芸術情報アートエクスプレスVol.22』)(2006)
調査研究
- 『文化ボランティアの推進に向けて〜文化ボランティア実践者アンケート調査結果等〜』文化庁(2003)
- 『アートNPOデータバンク 2006』 NPO法人アートNPOリンク(2007)
論文
- 「公立文化施設とボランティア活動」清水裕之著 (『アーツ・マネジメント』清水裕之・菊池誠著 放送大学教材(2006))
- 博物館〔文化・芸術〕におけるボランティアコーディネーション」(『ボランティアコーディネーター白書 2005・2006年版』特定非営利活動法人日本ボランティアコーディネーター協会編
文化ボランティア推進モデル事業
文化ボランティア支援拠点形成事業
文化ボランティア全国フォーラム
第4回 文化ボランティアフォーラム2009 in 滋賀

PDF 16p 1.96MB
2009年10月に催しました
第3回 文化ボランティア全国フォーラムレポート in 弘前2007

PDF 27p 2.04MB
2007年7月31日〜8月2日に催された
第3回「文化ボランティア全国フォーラムin弘前2007」の報告書です
第2回 文化ボランティア全国フォーラムレポート

PDF 24p 640KB
2006年12月に催された
第2回「文化ボランティア全国フォーラム」の報告書です
第1回 文化ボランティア全国フォーラムレポート
PDF 36p 1.950KB
2006年3月に催された
第1回「文化ボランティア全国フォーラム2006」の報告書です

